眼瞼ケイレンの治療には以前より薬物内服、手術など方法がありました。
最近では下記のボツリヌス療法が広く行われるようになりました。
ボツリヌス療法について
A型ボツリヌス毒素による治療法が、1997年から国内でも認可され
施行できるようになりました。
A型ボツリヌス毒素による眼瞼けいれんの治療は、欧米では有効性と安全性が認められている治療法です。
この治療方法は、対症療法で眼瞼けいれんの原因を完全に取り除き、治す方法ではありません。
日常生活に不便がないような状態に症状を軽減することを目的とした治療法です。
方法
わずかな量のボツリヌス毒素を目の周囲の筋肉に注射する治療です。
治療は短時間で、当院では外来で行っています。
効果の持続には個人差がありますがおおよそ12週といわれており、効果が認められる方には効果のきれた時点で再び注射をします。
副作用
目を閉じるために働く筋肉が弱くなり、閉じる力が弱くなることがあります。
閉じる力が弱くなると洗顔時に目に水が入る、目が乾きやすくなる、目の表面の角膜に傷がつきやすくなるなどの症状がでることがあります。
また物が2つに見える(複視)などの症状が出たりすることもまれにあります。
薬物内服
向精神薬や抗てんかん薬などを内服します。
手術
目の周囲の筋肉や皮膚を手術で短縮する方法です。
眼瞼けいれん・片側顔面けいれんに関する
グラクソ・スミスクラインのホームページへ。